1「CAMPFIRE」


このアルバム『CAMPFIRE』に集まった12曲に、もののけのような神様がいるなら。
神様が火のまわりに集まるかのように、メレンゲというキャンプファイヤーに曲が集う。
集まってはじめてこのアルバムが完成する。
この曲が1曲目であること。
ここからはじまる個性豊かな曲のまとめ役を担う。
ここからはじまり、ここに集い、ここにまとめ、ここに帰る。


2「クレーター」


さて、やるかと勇気をくれる曲。
“朝クレーターを聴いて出発します”との声を聞くと納得する。
がんばっている渦中、本人は何も見えない。
褒められても、嬉しさはあまりなく、もう既に本人は次の場面へと進んでいる。
努力って言葉があまり好きでなかったりする。
言い訳に聞こえるからかもしれない。
がんばっている時ってそういうこと。
満足がない。
何かに打ちこむ、がんばる姿は清々しく、美しいと思う。そして勇気が沸く。
そういう人と一緒にいることが好きだったりする。


3「アンカーリング」


誰しもが幼き頃に読み聞いたおとぎ話のように。
眠れぬ夜に何かとおしゃべりをしていたかもしれない。
呪文をとなえ、目にみえない何かと会話をかわすヨル。
「フレディ 古い星の話聞かせて」と。

ふと気が付くと、大人になっても変わらないことを繰り返していたりする。
ただあの頃と違うのは「フレディ」を呼んでもでてこない。
前を向いた言葉も、後ろを向いた気持ちも、言い訳も
低い天井にぶつけていたりする。
結局、それは自問自答の時間。
あしたへの原動力のかけら。


4「エース」


“たられば”の話をするなら。
さわやかなキラキラした高校生の青春を背景にした飲料水のCMがよく似合う曲。
教室、校庭、体育館、部活、セーラー服、自転車二人乗り、みたいな。
もう一方で、この詩の主役はクボケンジ本人かも。
シャイで、口ベタのクボケンジに、もう一人のクボケンジが渇をいれる。
この曲を聴くと、前に一歩出ていけるような気がする。
制服のスカートがいつもひらひらしてた、あの頃のように。


5「流れ星」


世にはたくさんの占いがあるけど、とりわけアストロロジーが好きだったりする。
空を見上げ、その時に散らばった星座から未来を読みとった昔のひと。
タイミングってなんだろ。
後押しってなんだろ。
時期ってなんだろ。
「あ、きっと星が動いたんだ」と納得の理由にしてみる。
自分のチカラだけではどうしようもないようなことを少し動かしてくれるパワーが
星の動きにはきっとある。
この曲は、ずいぶん前に制作したらしい。時を超えて完成した1曲。
ちなみに、クボケンジは獅子座です。


6「”あのヒーローと” 僕らについて」


きっと、これは回り回ってのことなんだと思う。
必然。
そうでないと、このバッターボックスには立てない。
素振りを何回したからとか、ランニング何キロとかの問題じゃない。
ネクストバッターボックスで自分の出番を今か今かとがんばってる人はたくさんいる。
みんなその時を待っている。
替わりの人はたくさんいる。
“ヒーロー”って、そうじゃない。
でも、ヒーローじゃなくたって、時々そんな景色をみることがある。
今、打つべきの瞬間。
クボケンジは打つけどね。


7「東京にいる理由」


ホッとしたい時はこの曲を。
『楽園』のC/Wはこれしかなかったと思える名曲。
その反面、少々考えさせられることもある。
この曲を聴いて以来、人とのいつもの別れ際に「じゃあね」と簡単に言えなくなった。
「じゃあね」はまた会えるからか相手に伝える言葉なのか、もう会えないこともあるから伝える言葉なのか。
東京という都会の夜、そんな空想が似合う帰り道がある。